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修了生の声
令和6年度IDCL(短期)修了生
No1. 阿部 礼以亜さん(横浜市健康福祉局地域包括ケア推進課介護予防担当)
横浜市医療局健康安全課企画調整係(研修修了者:前列左)
私は令和3年に横浜市保健所の健康危機管理を統括する医療局健康安全課に配属され、保健師として医師、衛生監視員、事務職員と連携し、新型コロナウイルス感染症患者の自宅療養支援などに従事しました。
横浜市は羽田空港から至近、かつ日本を代表する貿易港で3つの客船ターミナルを備えている横浜港があり、今後も令和2年2月のダイヤモンド・プリンセス号のような、新たな感染症に対する様々な対応が発生することも想定されます。本市では、新型コロナウイルス感染症対策を踏まえ、健康安全課に健康危機管理の統括保健師と担当保健師が増員配置されています。さらに、新興感染症対策に関する計画の策定と推進、及び人材育成を担う企画調整係の編成等、健康危機管理体制が強化されています。
保健師は感染症や災害発生時の健康危機管理を担う職種であり、リーダーシップを発揮できるように備える必要がある、という思いで本研修に応募しました。
研修では、リーダーシップについて基本から深く学ぶことができました。また机上訓練では、起こった事象をどう捉えるのか、危機時に市民にどのように情報提供するのか等を判断することが求められ、特にリスクコミュニケーションの平時からの取組の重要性を痛感しました。
地方自治体として有事に高齢者、障害者等各対象に合ったリスクコミュニケーションを行うためにも、個別や集団の支援を通じ地域住民と深く関わる保健師が、リスクコミュニケーションについて理解を深め、実践していく必要があります。本研修で学んだことを生かし、令和7年度から市の全保健師を対象にした研修において、リスクコミュニケーションの取組を推進する予定です。
最後に本研修では素晴らしいプログラムに加え、全国の自治体の職種や立場が異なる参加者とともに学ぶことで、新たな気づきや視点を得ることができました。本当に貴重な機会をいただきありがとうございました。